総合理学科
総合理学科の概要
総合理学科のねらい
国際社会で活躍する、自然科学に強い人材の育成をめざします。 そのために、
・自然科学における広い視野と創造性
・実践的コミュニケーション能力
・社会性と倫理観
を重視して、特色ある教育活動や専門教科・科目による教育活動を行ないます。
総合理学科の設置の経緯と歩み
平成19年(2007年)4月、総合理学科が神戸高校に誕生しました。
昭和61年:普通科理数コースを設置
平成15年:普通科総合理学コースに改編
平成16年:SSH事業の指定を受ける
平成19年:総合理学科を設置
平成20年:SSH事業(5年間)の再指定を受ける
平成21年:SSH事業中核的拠点育成プログラムの指定を受ける
平成22年:コアSSH校の指定を受ける
平成23年:文科省「研究開発のねらいを十分達成している」と本校SSH事業を評価
平成25年:3回目のSSH事業の指定(5年間)を受ける
平成25年:科学技術人材育成重点枠(中核拠点校、3年間)に指定される
平成28年:文科省「優れた取組状況,研究開発ねらい達成見込,更なる発展期待」と本校SSH事業を中間評価
平成28年:科学技術人材育成重点枠に再び内定
昭和61年、神戸高校普通科に設置された理数コースでは、平成15年の総合理学コースへの改編を含め、21年間、精力的に理数教育が推進されてきました。
そして、理数教育の更なる発展を目指し、平成16年度に文部科学省よりSSHの指定を受けました。この事業は高校生の理数離れと学力低下に対する政策として平成14年度から始まった国家プロジェクトで、科学技術立国の将来を担う人材育成を目的としています。
その後も継続的にSSH事業の指定を受け、現在もSSH校として研究開発に取り組んでいます。その成果は総合理学科の教育プログラムに生かされています。
定員・受験方法など
県下全域から受検できますが、所属する中学校の推薦が必要です。
適性検査は、2月に行います。
※ 学校説明会などの情報は本校Webページの「中学生の方へ」に掲載しています。
授業
カリキュラム
教育課程表(pdf)
補足説明
教育課程表において、次の点にご注意ください。
・数字は単位数ですが、神戸高校の授業は1コマが65分です。
・単位数と授業のコマ数は異なり、生徒の時間割表はコマを基にして編成されます。
・基本は月曜が6コマ、火曜以降が5コマですが、一部変則的な時間割になります。
・教育課程は、変更されることがあります。
総合学習(サイエンス入門)
科目の特徴
総合理学科1年生の生徒に対して、火曜5限を100分に延長して行う科目です。
理科の教師3名(物理・化学・生物担当者)が担当し、少人数の実験や外部の研究施設の見学などを行って、研究の基礎となる力を育成します。
2年生で取り組む「課題研究」への接続をねらいとして、基本的な実験操作を習得すると共に課題の発見や仮説の設定、実験の計画、実施、考察と仮説の検証、レポート作成法、ポスター作成法などを学びます。
また、実験結果を小グループで発表しあうなど、質問や議論の仕方などを体験的に学ぶことができます。
さらに、特別講義と研究所・企業見学などによって自然科学分野における興味・関心と進路の発見、また視野の拡大と共に科学と社会のつながりを学ぶことができる授業です。
独自の授業方法の例
以下の5つのテーマで授業を企画して、総合理学科の目的とする力の育成をねらいます。なお、毎年、独自の工夫と改善を重ねていますので、下記の内容は変更する場合があります。
- 基礎実験講座
クラスを3分割し、それぞれ物理・化学・生物分野の基本的な実験を中心に、実験に必要な知識、器具の操作、レポート作成など基礎・基本の習得などを目的とした取り組みを実施します。 - プレ課題研究および発表会
テーマごとの、グループに分かれ研究活動を行い、ポスターセッションによる発表会を実施します。それぞれのグループで自ら仮説・実験・考察という研究の一連を体験することで課題研究への布石とし、また、それらをポスターにまとめることで、文書作成ソフトや表計算ソフトなどの基本的な技術を習得するとともに、外部に発表するために必要なことを気付かせます。主体的にテーマを設定し、グループでの討議によって課題解決できる力を育成します。 - 施設見学
1年間に3回、研究機関や企業などの取り組みを見学し、講義を受ける機会を設けます。このことによって、科学技術分野における視野を広げ、社会とのつながりを考えることができます。
(過去の見学施設)- 理化学研究所
- 国際フロンティア産業メッセ
- 神戸製鋼所(加古川製鉄所) など
- 課題発見講座
全国のSSH校の研究活動(DVD)の視聴し、また、本校の課題研究の研究室を訪問などし、2年生での課題研究のテーマについて考えさせます。
理数専門教科・科目(理数理科)
理数理科は、「理数物理」・「理数化学」・「理数生物」に分かれます。
理数物理
1・2年生の理数物理は、クラス40名を2分割して20名で授業を展開し、きめ細かな指導を展開します。
3年生の授業では、数学との連携を深めることを主眼として、微積分を用いて物理現象を表すように工夫したり、基本的な物理量の表記を英語で表すようにし、科学の共通語が英語であるということを意識させながら授業を行なっています。また、第1学年での「サイエンス入門」や第2学年での「課題研究」などで経験した研究活動を、いかに大学・大学院で続けていくかということを授業で触れ、進路を意識させることによって物理に関する興味・関心を高めるように工夫をしています。さらに、新たな実験を導入することで興味・関心の向上を図るような授業を行なっています。
理数化学
高校理科(化学)に関係する「理科総合A」、「化学Ⅰ」、「化学Ⅱ」の内容を精選、統合し、系統的、発展的に学習する指導計画を立てています。第1学年、第2学年ではクラスを2分割して授業を20人の少人数で行い、きめ細やかな指導を行うとともに、発展的な内容も積極的に取り入れています。
実験実習においても、少人数で行うことで実験操作の機会が増え経験が深まります。また、第一学年で行う「サイエンス入門」で身に付けた実験操作やデータ処理法を踏まえて、1年間に実施する生徒実験や演示実験の内容、回数を確保しています。ICT教材も活用して効果を上げています。
理数生物
生物Ⅰと生物Ⅱの内容を、統合、再編成し、また、発展的な内容を含んだ教材を加え、全員が履修する1学年と2学年の2年間で、高校生物の中心的な概念を系統立てて学べるよう、カリキュラムを組みなおしました。
また、総合理学科設置時よりクラスを2分割し、20名の少人数での授業を2名の教員が同時立ちして実施してきました。少人数であるため実験や観察においてよりきめ細かく指導でき、また、より高度な内容を含んだ実験もこなすことができるようになっています。
少人数で行う授業であるため、積極的にディスカッションを取り入れています。また、実験観察を多く取り入れるとともに、実験・観察では個人実験を基本とし、実験・観察操作を体験する機会を増やすとともに、レポ-ト作成の機会を増やしています。
テキストに英語の資料を用い、基本的な用語は英語でも習得させるようにしています。
さらに、他校への普及ができる市販のキットを使わない分子生物学実験(大腸菌の形質転換やDNAフィンガープリント)を開発し,低コストで効果の上がる実験を行っています。
理数専門教科・科目(理数数学)
理数数学
「理数数学Ⅰ」、「理数数学Ⅱ」、「理数数学探究」に分かれます。それぞれの科目において、各分野の学習内容の関連性や系統性を重視した教育課程の開発・改良を進めながら、未知の問題に挑戦し、知識を統合して活用する力の育成を目指した授業を行なっています。
数学の授業において、次のような特別な措置を講じています。
(ア) 少人数授業(総合理学科40名を2分割)を行なっています。
(イ) 授業の中で問題演習を増やし、よりコミュニケーションを取らせるようにしています。
学校設定教科・科目等(課題研究)
課題研究とは何か
課題研究とは、「自然科学における広い視野と創造性」・「実践的コミュニケーション能力」・「社会性と倫理観」を総合的に育成するために、総合理学科2年生を対象にして実施している科目です。授業担当教師は理科分野6名、数学分野2名の計8名であり、40名の生徒が各担当教師のもと8班に分かれて1年間の研究活動を行います。
発表会で研究の質と人としての質を高める
少人数の共同研究の質を高め、生徒の自然科学分野の能力を存分に引き出す活動が研究発表と質疑応答です。中間報告会でのポスター発表や課題研究発表会でのステージ発表の準備や練習によって、知識に加えてコミュニケーション能力や社会性、倫理観も養われます。
課題研究の現状
研究活動は毎年活発になり、その精度も向上し、学会等で積極的に発表する班も毎年複数現れています。昨年からは、中間報告会や課題研究発表会に本校OBを中心に声をかけて研究者に参加していただき,有益な助言を得つつ課題研究を推進するようにしています。また、課題研究を前年に終えた3年生も、報告会では聞き手に回り、鋭い質問を後輩に浴びせています。
総合理学科でしか得られない授業といえます。
学校設定教科・科目等(数理情報)
数理情報
総合理学科1年生対象の学校設定科目(2単位)であり,「情報の科学」をおきかえて実施しています。教科情報のねらいを踏まえつつ,研究活動のために情報及び情報技術を活用するという視点を加えて授業を展開します。
2年生で取り組む課題研究や将来の研究を見据えたうえで必要な考え方,知識,技能を身につけるために、問題解決を情報処理ととらえる見方や,悪定義問題の構造を探りその中に論理性を見つけながら事象を考察するといった考え方に取り組みます。
授業の特徴
科目のねらいを達成するために,授業では
(a) すべての単元において「問題解決」と,「構造」の理解や表出を重視して指導します。
(b) n進数(特に2進数と16進数)は,小数計算も含めて具体的に取り扱います。
(c) モデル化とシミュレーションは,かつて研究者が扱った内容や次年度の課題研究等の研究活動のヒントになる教材を可能な限り扱います。
(d) データを論理的に分析する学習として,研究活動にも必要な統計学の基礎を加えます。
(e) コンピュータリテラシーは,論文作成のためにワープロの効果的な使い方を,データ分析のために表計算ソフトの機能を,発表資料の提示に効果的なプレゼンテーションソフトの利用方法を習得するように、実習を多めに指導します。
(f) 研究者を招いて,先端の情報や情報技術に関する講義を授業に取り入れます。
(g) 情報及び情報技術に関して、科学倫理指導の一環として、著作権法や個人情報の保護等に関する法律、情報モラル、マナーについても指導します。
(h) 異なる指導項目をできる限り関連付けることで、時間を有効活用しながら知識の定着を促します。
学校設定教科・科目等(科学英語)
授業の概要
「科学英語」は「自然科学に関する語彙や表現を学び、科学的な内容についての理解を深め、英語で表現する力を育成する」ことを目標として設置されています。科目の指導にあたっているのは、英語教諭と理系分野を専門として学んできたALTであり、また必要に応じて理系教科の教諭も授業に加わります。
具体的には、基礎的なリスニング能力や日常的な場面における会話を学ぶために、オーラルコミュニケーションⅠ分野の内容と並行し、英語の書籍やハンドアウトを用いて科学的な内容を扱っています。最終的には「英語での発信力」の育成を目指して、科学的な内容を扱うプレゼンテーションやポスターセッション、ディベートを行っています。
語彙が限られている1年生での、しかも1年間だけの学習ですので、その中でいかに目標達成へと近づけていくか、生徒一人ひとりの努力がとても大切です。
授業展開
(1) 科学的な分野の講義・グループ発表
(2) コミュニケーション活動・個人発表
の2つの柱を立てての授業展開を行っています。化学、物理、生物分野での実験を取り入れたり、ディベートの題材には、身近な科学的内容を扱うようにしています。ポスターセッションでは、外部から数名の留学生を招いて行う場合もあります。
学校設定教科・科目等(科学倫理)
科学倫理
「科学倫理」は、「現代社会」という科目の一分野という位置づけで授業を行います。自然科学と人文科学の接点を見つめるため、医療倫理を基点として、西洋古典思想、日本の思想などを学び、また、医療裁判、救急医療の場で活躍をする医師の講話を聞く等によって、科学倫理とは何か、という原点を認識させます。授業で取り扱うテーマや内容は、毎年変更を加えますが、ここでは、以前に取り扱った例を紹介します。
- 1学期の最初に、現代社会の教科書を利用し、グループごとにテーマ(環境問題・社会文化問題など)を定め、調べ学習や発表を行います。その後、通常の現代社会の授業の内容と共に、2学期に行うディベート実践に向けて初歩的知識を学び、2学期に行うディベートのテーマ探しを、夏休みの課題とします。
- 2学期には、夏休みに考えたテーマに沿ってクラス内でディベート演習を行い、同様のテーマで小論文作成を行います。2学期末には、研究所等より講師を迎え、例えば「クローン動物食品」をテーマにしたり、実際に医療現場で活躍する二人の医師や、医療裁判等で活躍している人物や、救急医療の現場で活躍する人物の話を通して、倫理観と医療現場で今求められている人物像等について考える特別授業や、それに対するグループ討議・発表等の実践を通して理解を深めます。
- 3学期には医療に関わるテーマ等で他のクラスとのディベートを実施し、通常授業の中では、テーマに沿いグループで討議し、発表します。
課外・行事
サイエンスツアーⅠ
神戸高校のサイエンスツアーの特徴
神戸高校のサイエンスツアーⅠは、問題を発見する力・未知の問題に挑戦する力・知識を統合して活用する力の育成をねらって開発した、神戸高校独自のプログラムです。他校にも似た名称の行事はあるかもしれませんが、本校のサイエンスツアーは、施設見学ではありません。
・大学や研究所の専門的な施設を借りて、時間割の枠内では実施できない実験や実習を行う
・丸1日を費やして、長時間かつ小グループで実施する
という2つの特徴をもたせています。
近年は、施設内の高度に専門的な設備や機器を使った研究を体験するための実習を、大阪大学大学院生命機能研究科のご協力によって実現しています。
実習後はレポートを課します。レポートの検証から、本プログラムは、実習した分野についての知識、研究活動に対する意欲・関心、データの構造化、実験機器の使用に関する知識、質問を考え求める力の育成に効果が表れることが明らかになってきています。
過去の実施内容の例
大阪大学大学院生命機能研究科(夏休み実施)
内容 全6コース。事前に2コースを選択して実習。
(a) 「生きている細胞を蛍光でみる」
(b) 「バクテリアの泳ぎと形を光学顕微鏡と電子顕微鏡で拡大して見る」
(c) 「生き物の形つくりをコンピューターで再現する」
(d) 「脳の活動を計測する」
(e) 「レーザー光を体験しよう」 レーザーを発振させてみよう,光速を測ってみよう
(f) 「超高磁場MRIによる断層撮影」
※ 平成25年度から大阪大学レーザーエネルギー学研究センターにもご協力をいただいています。
サイエンスツアーⅡ(現在は実施していません)
プログラムの概要
希望者(40名以内)が,夏休み中に2泊3日で,東京大学の研究室,筑波研究学園都市,日本科学未来館を訪問して見学や実習を行う,神戸高校のオリジナルプログラムです。本プログラムでは,専門的知識や問題解決能力の育成に加えて,発表する力,質問する力,議論する力を育成します。
東京大学では見学と実習を行い,筑波研究学園都市では3研究所に分かれて少人数かつ長時間の充実した実験・実習を行います。
また,宿舎では夕食後に実習班毎に実習内容を発表する報告会を実施します。
日本科学未来館では,発表する力を育成するプレゼンテーションを実施します。また,東京大学や筑波の研究所で生じた疑問を解決する質問の場という役割を果たします。
ねらい・特徴
- 移動距離の制約を緩和して,遠方の優れた研究機関・施設を利用する
- 生徒個々の興味に対応したプログラムを取り入れる
- 東大訪問については,サイエンスツアーⅠとは違う分野として工学をターゲットにする
初等中等教育では,新しいものを知るということを重視した内容に偏りがちだが,
○科学技術の分野を生徒に見せ,考えさせる場をもたせる
○研究としての「ものづくり」を体験・実習する必要がある - 事前・事後指導にWeblogを利用しながら,情報手段を実践的に活用させる
過去に訪問した研究所や研究施設等
- 東京大学 医科学研究所
- 東京大学生産技術研究所(3研究室)
- 東京大学工学系化学システム工学専攻(3研究室)
- 東京大学工学系航空宇宙工学専攻(2研究室)
- 東京大学工学系応用化学専攻(4研究室)
- 筑波宇宙センター
- 国土地理院「地図と測量の科学館」
- 国立科学博物館筑波実験植物園「つくば植物園」
- つくばエキスポセンター
- 産業技術総合研究所「地質標本館」,「サイエンススクエアつくば」
- 物質・材料研究機構
- 農業生物資源研究所
- 高エネルギー加速器研究機構
- 日本科学未来館
特別講義
特別講義とは
総合理学科では、サイエンス入門や理数科専門科目、科学倫理等の授業で、各大学や研究機関から講師を招いた講義が行われていますが、さらに、放課後にも、普通科の生徒も参加できる特別講義を実施しています。大学や研究機関の専門家から講義を受ける機会を設定することで、科学技術の最先端への興味が高まって学校生活の充実につながることや、教科の枠にとらわれない広い知識が、進路選択に生かされることを願っています。
2014年度の特別講義
次の特別講義を実施しました。
「科学実験における安全対策~実験による人体・環境への影響について考えてみよう~」
陳友晴氏(京都大学大学院 エネルギー科学研究科助教)
「医学部を目指すあなたへ」
前橋延光氏(前橋内科循環器科医院長)
「宇宙開発の今と未来」
並木道義氏(JAXA企画・広報係)
「感性を科学する」
長田典子氏(兵庫県教育委員、関西学院大学理工学部人間システム工学科教授)
「マイクロスケール実験により、液体の混合に伴う体積変化を学ぼう」
中川徹夫氏(神戸女学院大学 人間科学部 環境・バイオサイエンス学科教授)
「科学技術と司法」
奥見はじめ氏(奥見法律事務所弁護士)
プレゼンテーション講座「理系研究者のためのプレゼンの基本」
甲元一也氏(甲南大学フロンティアサイエンス学部准教授)
2013年度の特別講義
次の特別講義を実施しました。
「マイクロスケール実験により、ルシャトリエの原理を学ぼう」
中川徹夫氏(神戸女学院大学 人間科学部 環境・バイオサイエンス学科教授)
「科学実験における安全対策~実験による人体・環境への影響について考えてみよう~」
陳友晴氏(京都大学大学院 エネルギー科学研究科助教)
プレゼンテーション講座「理系研究者のためのプレゼンの基本」
甲元一也氏(甲南大学フロンティアサイエンス学部准教授)
課題研究実践講座「PudMedの使い方(基礎編)海外の医学文献情報を入手しよう!」
矢上達郎氏(姫路獨協大学 薬学部 医療薬学科教授)
B-Lab 講習会
野崎忠男氏(高エネルギー加速器研究機構名誉教授) 西田昌平氏(同・准教授)
片岡佐知子氏(奈良教育大奈良教育大理数教育研究センター専任講師)
2012年度の特別講義
次の特別講義を実施しました。
「パソコンって何!? 40年の階段を1時間で駆け上がる。」
森脇和泉氏(有限会社 優人メスコ代表取締役)
「生活の中のニセ科学」
足利裕人氏(公立大学法人鳥取環境大学環境学部環境学科教授)
「インターネットではどんな通信が行われているのだろうか」
高橋豐氏(兵庫県立大学名誉教授)
プレゼンテーション講座「理系研究者のためのプレゼンの基本」
甲元一也氏(甲南大学フロンティアサイエンス学部准教授)
2011年度の特別講義
次の特別講義を実施しました。
高校生と読み解く放射線
中川 和道 教授 (神戸大学大学院発達科学部)
ネットワークエージェント -ネットワークは電気羊の夢を見るか?-
森井 昌克 教授 (神戸大学大学院工学研究科)
病気を考える
林 祥剛 教授 (神戸大学大学院医学研究科微生物感染症学講座)
Delivering Mail, Waiting for a Bus and Catching the Flu: It’s All Maths!
Richard C. Larson Mitsui Professor (Massachusetts Institute of
Technology.Engineering Systems Division)
スパコン「京」とは何?生物学は変わるの?
鷹野 優 助教 (大阪大学蛋白質研究所附属プロテオミクス総合研究センタ一)
課題研究発表(中間報告会・発表会)
ねらいと展望
総合理学科2年生が取り組む「課題研究」をとおして、総合理学科のねらいとする力を身につけさせるために欠かせないのが、11月上旬の中間発表会と2月中旬の課題研究発表会です。また、中間発表会や発表会は、課題研究を通じて学年間の縦のつながりを強固にし,将来的にはOBと後輩がより強くつながり、力強い協力体制を維持しながら、学校教育を支えてくれるという展望も持ちつつ行っている活動です。
課題研究中間発表会
中間発表会は、パネルセッション形式で行います。
各研究グループが、途中経過をポスターにまとめて発表し、質疑応答によって今後の課題を見出すことができます。発表を聴き質問するのは、本校の教員だけではありません。総合理学科3年生も参加します。3年生は、本校で身につけた研究を見る力を生かして、積極的に質問やアドバイスをします。さらに、本校OBで編成されるサイエンスアドバイザーにも参加していただいています。
また、中間発表会は、他校の教職員にも公開していますので、毎年、県内の理科・数学担当の先生方や、他の都道府県のSSH事業に携わる先生方も参加されます。近年は、県内の校長先生方が、校長会として見学され、質疑に加わってくださっています。
神戸高校の課題研究では、研究を一層進めるための大事なステップとして、研究者の方々を含め、科学を見る目をもった方々からの質疑応答を重視する中間発表会が、重要な役割を担っています。
課題研究発表会
課題研究発表会は、研究論文、研究ポスターを作成したうえで、さらにコンピュータを使ったプレゼンテーションスライドも作成して、ステージ発表形式で行います。発表会当日、総合理学科2年生の生徒は午前中は発表準備とリハーサルを行い、午後は、講堂のステージで次々と成果発表していきます。
この発表会は総合理学科1年生が参加して、上級生(2年生)の発表を聴いて学ぶことになります。中間発表会と同様、サイエンスアドバイザーにも連絡を取ります。また、毎年、全国のSSH指定校からも見学に見えます。
この発表会の後、生徒たちは、英文でポスターを作成します。5月の創立記念祭で保護者の方々に説明したり、本校を訪れた外国の高校生に説明をしたりと、課題研究の取り組みはその後の様々な活動に生かされます。また、3年生になってから研究を継続するグループもあります。
校外での発表活動・発展的研究活動
課題研究を、第3学年になってからも継続し、校外で発表するグループが毎年あります。そこで、2010年度から少しずつ、希望するグループ・生徒に対して、継続的に研究活動を進め、学会等での研究成果の発表と交流を促進することにしました。3先生だけでなく、2年生の課題研究に取り組んでいる最中のグループの発表活動も、年々活発に行われるようになってきましたし、自然科学研究会(部活動)の発表活動も行われています。これらの活動を、本校が指定を受けているSSH事業で支援しています。
この活動により、生徒は自分たちの研究内容や自分自身の能力に自信を持つ様になってきたと思われます。
校外での主な発表(2015年度)
pdfファイルで公開しています。 2015継続研究(成果の普及サイト)へのリンク
校外での主な発表(2014年度)
第87回日本薬理学会年会 3/19~21(3年課題研究腎癌班「15-deoxy-Δ12, 14 -prosta-glandin J2はトポイソメラーゼ阻害剤の抗腎癌作用を増強する」久保、田中、山本)年会特別賞
第37回日本土壌動物学会大会ポスター発表 5/25(3年 課題研究「土壌動物班」)
青少年のための科学の祭典・神戸会場大会2014 9/6~7(化学班「風船電話で話してみよう」)奨励賞、(生物班「ヒイラギモクセイで葉脈標本をつくろう!」)奨励賞、(課題研究物理班2年 鈴木)「ピーピーストロー笛で色んな音を鳴らそう」奨励賞
SSH生徒研究発表会 8/6~7(3年 王、真田、花田、林「糖の塩基反応」)
日本生物学オリンピック本選 8/16~19(3年 林)銀賞、(3年 碓井、藤原)敢闘賞
日本進化学会全国大会高校生ポスター発表8/23(課題研究生物班3年 阿南、越智、河合、松原、野柳、柳口)
第37回兵庫県高等学校総合文化祭自然科学部門発表会11/9、10(物理班「コンピュータの活用を探究する」パネル発表優秀賞、化学班「コンブに含まれるヨウ素の定量法」、生物班「活動報告」、地学班「スプライトと雷の電流値に関する考察」)
数学・理科甲子園2014 11/15(2年飯塚、中山、合田 1年 加藤、新崎、八木)敢闘賞
第12回高校生科学技術チャレンジ(JSEC2014)(課題研究 2年 荒牧、岡村、金田、下村、鳥居、平林、宮本)「『破壊の科学(Distribution of Fractal)』~自然数の分割とシミュレーションによる考察~」最終審査会出場、優等賞
リケメン・リケジョIT夢コンテスト2014全国大会7/26(物理班2年 大畠「簡単に健康対策ができるシステム~みんなの予防医学~」)入選(敢闘賞)、(物理班1年 富田「腐らせない冷蔵庫」)入選(敢闘賞)
第31回高等学校・中学校化学研究発表会12/25[日本化学会近畿支部](化学班1年「安全、簡単、正確なヨウ素の定量法~コンブだしでヨウ素を摂取できるか~」)
第25回日本数学オリンピック(JMO)1/12近畿地区予選(11名出場)
神戸高校・兵庫高校合同研究発表会 1/31(総合理学科1年 サイエンス入門プレ課題研究 研究班9班)
第7回サイエンスフェアin兵庫 2/1(自然科学研究会 物理班、化学班、課題研究 破壊の科学班、地衣類と抗生物質班、ビタミンC班)
平成26年度 高等学校魅力・特色づくり活動発表会 2/7[ハーバーランド](サイエンス入門研究班、課題研究研究班、自然科学研究会化學班)
サイエンス・インカレ 2/28[神戸国際会議場](課題研究 マイマイ班、課題研究 指向性スピーカー班)ポスター発表
日本農芸化学会2015年度大会ジュニア農芸化学会 3/27(課題研究化学班2年赤坂、河合、合田、齊藤、里井)
第29回日本医学会総会2015 3/31[神戸国際展示場](課題研究 カワムツ班、学習と色班、ビタミンC班、カビ班、地衣類班、マイマイ班の6班)ポスター発表
校外での主な発表(2013年度)
第60回日本生態学会大会(静岡)高校生ポスター発表会 3/9(2年 井上、太田、日下、高見「神戸周辺に生息するマイマイ属のミトコンドリアDNA系統解析」)優秀賞(1位)
青少年のための科学の祭典・神戸会場大会2013 9/7~8(化学班「身近な物で電池をつくろう」)奨励賞
SSH生徒研究発表会 8/7~8(3年 飯牟礼、大宮、菊池、清原、白川、炭谷「立ち上がり動作の動力学的分析」)
第37回兵庫県高等学校総合文化祭自然科学部門発表会11/9、10(物理班「物理班活動報告」、化学班「サファイアの色の研究2」、生物班「活動報告」)
(地学班「高高度発光現象エルブスの3D化について」)パネル発表 優秀賞
数学・理科甲子園2013 10/26(2年 汪、大上、真田、山崎、山本 1年 飯塚 )本選出場 準優勝
第57回日本学生科学賞兵庫県コンクール10/14(2年 木村、伊勢「サファイアの色についての研究」)佳作
リケメン・リケジョIT夢コンテスト2013全国大会(物理班2年 阿南「物をなくさなくする引き出し」)入選(敢闘賞)
第84回日本動物学会岡山大会 9/28(3年井上、太田、日下、高見「神戸周辺に生息するマイマイ属のミトコンドリアDNA系統解析」)奨励賞(2位)
日本数学オリンピック(JMO)1月(3年 大田、畑中)本選出場
数学甲子園2013(第6回全国数学選手権大会)8/17(2年 山本、真田、大上)36位
マス・フェスタ 8/24(2年 田中亮、井口、土河「統計学から見た食物と学力・身長・肥満との関係」)
JSEC2013(2年 田中亮、井口、土河「統計学から見た食物と学力・身長・肥満との関係」)
第12回神奈川大学全国高校生理科・科学論文大賞 12/19(3年 木村、伊勢「サファイアの色についての研究」)努力賞(全国ベスト19位)
第24回日本数学オリンピック(JMO)1/13(2年 汪、王、大上、真田、山本 1年 飯塚、中山、荒牧、合田、竹内、平林)
2年真田君が兵庫地区優秀者として表彰された。
日本薬理学会3/19~21(2年 山本、久保、田中「15デオキシ-Δ12,14 -プロスタグランジンJ2はトポイソメラーゼⅡ阻害剤の抗癌作用を亢進する」)
第9回IPA情報セキュリティ標語・ポスター・4コマ漫画コンクール(物理班1年 石川)ポスター部門一般財団法人組込みシステム技術協会会長賞
校外での主な発表(2012年度)
第59回日本生態学会 高校生ポスター発表「みんなのジュニア生態学」[龍谷大学]3/24(3年 原、矢野、横井「兵庫県に生息するメダカは遺伝的脅威にさらされているか」)優良賞(6位相当)
2012日本地球惑星科学連合研究大会5/20 高校生ポスター発表(3年 石本、出原、岡、亀山「成層火山の成長・崩壊・再生実験」)努力賞
Raffles International Science camp2012[Raffles Institution, Singapore]6/4~9(3年 横井「Medaka Fish in Hyogo Prefecture in Danger of Extinction?」)Most Impactful Research Award
(2年 大田、太田 「Simulation and Mathematical Analysis for the model of “foot-and-mouth disease”」)(2年 矢橋「Air resistance and degree of vacuum」)
第7回高校生・大学院生による研究紹介と交流の会[岡山大学]7/31(化学班4名「様々な物質の色の変化の研究」)口頭発表優秀賞
(3年 秋田、大西、兼吉、釜江、安庭「超指向性スピーカーの検証と考察」)ポスター発表優秀賞
(3年 石本、出原、岡、亀山、松田「成層火山の成長・崩壊・再生実験」)
(3年 井上、小林、辻本、林、原田、山本、吉田「植物の成長と「音」」)
(3年 吾郷、石川、伊与田、大宮、小川、小玉、関口「神戸市灘区及びポートアイランドにおけるタンポポの雑種化について」)
(3年 小原、篠崎、高橋、廣川、山本「色素増感太陽電気に関する研究」)
(3年 木村、寺島、橋本、原、播磨、松林、矢野、横井「兵庫県に生息するメダカは遺伝的脅威にさらされているか」)
青少年のための科学の祭典・神戸会場大会2012 8/25、26
(化学班8名「ろ紙に花を咲かせよう!!」)奨励賞 (生物班5名「葉脈標本をつくろう!」)奨励賞
SSH生徒研究発表会 8/8~9(3年 井上、小林、辻本、林、原田、山本、吉田「植物の成長と「音」」)生徒投票賞
日本動物学会 第83回大阪大会2012 高校生によるポスター発表 9/19(3年 播磨、矢野、横井「兵庫県に生息するメダカは遺伝的脅威にさらされているか」)優秀賞
第36回兵庫県高等学校総合文化祭自然科学部門発表会11/10、11
(物理班4名「物理班活動報告」、化学班6名「金属イオンと蛍光色の関連性」、生物班6名「2012年度活動報告」 以上ポスター発表)
(地学班4名「高高度発光現象スプライトの3D化について」)ポスター発表 優秀賞
(化学班2名「サファイアの色の変化についての研究」)口頭発表奨励賞
数学・理科甲子園2012 11/17(2年 大田、畑中、矢橋、1年真田、山本、平岡、楢崎)本選出場
高校生、私の研究発表会2012 11/25[神戸大学発達科学部](2年 上田、佐野、小柴、八木、木村、大越「遺伝子解析と果実の外部形態からみたタンポポの個体別調査」)奨励賞
高校生、私の研究発表会2012 11/25[神戸大学発達科学部](2年 井上、太田、日下、高見「神戸市周辺に生息するカタツムリの研究」)奨励賞
第56回日本学生科学賞(2年 大田、上田、太田、大宮「口蹄疫感染症モデルの数理解析」)入選3等
第10回高校生科学技術チャレンジ(JSEC2012)(2年 友實、畑中、平尾、深田、大田、松田、大槻「動物の採餌行動に基づく人間行動の創発」)佳作
リケメン・リケジョIT夢コンテスト2012(物理班4名)入選
SSHコンソーシアム高高度発光現象 H24年度 第1回研究会(地学班4名「スプライトの3D化について」)、第2回研究会(地学班4名「スプライトの3D化について」)
第76回日本植物学会高校生研究ポスター発表 9/16(2年 上田、佐野、小柴、八木、木村、大越「遺伝子解析と果実の外部形態からみたタンポポの個体別調査」)奨励賞
第60回日本生態学会大会(静岡大会)高校生ポスター発表会 3/10(2年 井上、太田、日下、高見「神戸市周辺に生息するカタツムリの研究」)最優秀賞
校外での主な発表(2011年度)
日本地球惑星科学連合研究大会 5/22 高校生ポスター発表 [千葉市]
(3年4名)「付加体のアナログ実験」佳作
第2回西日本原生生物コロキウム2011 ポスター発表 6/19 [滋賀県立琵琶湖博物館]
(自然科学研究会生物班)「神戸市内の河川における付着ケイ藻の観察」
京都大学環境衛生工学研究会シンポジウム 7/29
(3年3名)「動的解析を用いた口蹄疫の対策案の検討」ポスター部門優秀賞
第35回全国高等学校総合文化祭自然科学部門発表会 8/4,5
(自然科学研究会地学班)「高高度発光現象スプライトと雷の関係について」で口頭発表 地学部門優秀賞(3位相当)
宮崎県獣医師会研修会 8/27 [宮崎県新富町]
(3年5名)「Excel VBAで口蹄疫に挑む!」
青少年のための科学の祭典・神戸会場大会 9/3,4(自然科学研究会)
化学班「ろ紙に花を咲かせよう」ブース出展 奨励賞
生物班「葉脈標本をつくろう!」ブース出展 奨励賞
全国理数科研究大会 高校生ポスター発表会 9/28[兵庫県]
(2年5名)「成層火山の成長・崩壊・再生実験」
OKAYAMA Young Scientist & Engineering Fair(OYSEF)2011 10/2[おかやま西川原プラザ]
(2年5名)「成層火山の成長・崩壊・再生実験」でポスター掲示発表
数学・理科甲子園2011 10/22 「科学の甲子園」(全国大会)の兵庫県予選を兼ねる[甲南大学]
(2年3名,1年3名)決勝戦に進出し,3位獲得
大阪府課題研究発表会[大阪府立天王寺高校コアSSH主催] 10/29
(自然科学研究会地学班)「高高度発光現象スプライトと雷の関係について」で口頭発表
第35回兵庫県高等学校総合文化祭自然科学部門発表会 11/12,13 (自然科学研究会)
物理班「MIDIによる伴奏制作」でポスター発表
化学班「人工サファイアの生成方法の研究」,「外部からの影響による花弁の色の変化」,「蛍光物質の色の変化の研究」でポスター発表
生物班「付着ケイ藻の観察による神戸市内の河川の水質評価について」でポスター発表
地学班「金星の太陽面通過2012」でポスター発表及び口頭発表
高校生私の研究発表2011・会員研究発表会 11/20 [神戸大学発達科学部]
(2年7名) 「兵庫県のメダカは遺伝的な脅威にさらされているか」奨励賞
(自然科学研究会生物班)「ケイ藻からみた神戸市内の河川の水質について」奨励賞
日本進化学会みんなのジュニア進化学高校生ポスター発表会 [京都大学]
(3年2名,2年5名) 「兵庫県のメダカは遺伝的な脅威にさらされているか」優秀賞(3位相当)
(3年6名)「兵庫県産ノジギクの地域間変異に関する総合的研究」奨励賞
日本生物教育学会・全国大会 1/7 [兵庫県]
(2年8名)「兵庫県のメダカは遺伝的な脅威にさらされているか」
第4回サイエンスフェアin兵庫 2/5 [神戸国際展示場2号館]
(2年5名)「成層火山の成長・崩壊・再生実験」でポスター発表
(2年1名)「集合算と集合方程式」でポスター発表
(2年1名)「ベクトル演算」でポスター発表
(2年7名)「植物の成長と「音」」でポスター発表
(2年8名)「兵庫県のメダカは遺伝的な脅威にさらされているか」でポスター発表
(化学班1年5名)「様々な物体の色の変化についての研究」でポスター発表
(生物班1年3名)「透明標本」でポスター発表
(地学班1年4名)「高高度発光現象スプライトと雷の関係について」でポスター発表
日本生態学会全国大会高校生ポスター発表 3/20 [大津]「みんなのジュニア生態学」
(2年8名)「兵庫県のメダカは遺伝的な脅威にさらされているか」
その他の活動
臨海実習
海洋での生物採集調査、採集生物の同定の実習や海洋生物の発生実験などの観察をおこない、これまで体験したことのない経験に興味・関心はさらに高まり、初めて見る海洋生物に驚き、自然に対する新しい捉え方が身につく活動です。
2012年度までは高知大学で行いました。
2013年度は、京都大学舞鶴水産実験所で実習しました。
2015年度、2016年度は兵庫県の家島で、ウニの発生の様子の観察や磯採集と採集生物の整理・同定を行いました。
自然科学研究会
・ 物理班:パソコンを使った創作活動
・ 化学班:化学的探究活動と発表
・ 生物班:フィールドワークによって動植物を研究
・ 地学班:スプライト現象などの天文を研究
総合理学科には、運動部とこれらの研究会活動を兼部する生徒が大勢います。両立はなかなか大変かもしれませんが、かつて、卓球部と物理班・地学班に所属したうえに化学班の創設に加わり、卒業後は東京大学に進学した生徒もいました。
科学系オリンピックへの参加
毎年、「数学オリンピック」、「物理チャレンジ」、「化学グランプリ」、「生物オリンピック」をめざして、放課後等に実験や演習を行う生徒がいます。もちろん、教員が指導を行います。
国際性
シンガポール研修,ラッフルズ・インスティテューション受入れ(工事中)
外国から本校へ・本校から外国へ
国際社会で活躍する人材の育成のために
総合理学科は、「国際社会で活躍する」自然科学に強い人材を育成しています。
具体的な目標は、
① 英語を用いて科学を理解する力
② 研究の成果を英語で発信する力
③ 英語で交流する力
を身に付けることです。
取り組みとしては、「科学英語」の授業や、1年生全員で行う「英語プレゼンテーションコンテスト」、科学に関する研究成果を英語で発表する「Science Conference in Hyogo」(全県行事)や「Science English Poster Presentations」(校内行事)があります。
なお、下記の説明において、海外研修(シンガポール、英国)については、普通科・総合理学科の両方から参加者を募集します。
2017年度の国際交流活動
2017年度は、以下の国際交流活動を実施しました。
マラヤ大学の学生との交流 7/13
マレーシアのマラヤ大学から18名の学生が来校し、神戸高校生と交流を行いました。午前中は校内で文化交流を、午後は一緒に京コンピューターの見学を行いました。
Science Conference in Hyogo 7/15
ポートアイランドにある神戸大学統合研究拠点コンベンションホール及び、理化学研究所計算科学研究機構にて、兵庫県の高校生が英語で科学の研究発表会を行いました。県内10の高校等から169名の生徒が参加しました。神戸高校からは1年生と2年生が研究発表を行いました。
シンガポール海外研修 7/28~8/4
姉妹校Ruffles Institution(RI)へ10名の生徒が訪問し、科学を中心とする交流活動を行いました。
・ホームステイ
・姉妹校での科学ワークショップ(アスピリン合成の実験実習)に参加
・英語での研究発表
・南洋理工大学の理系研究室を訪問、1日の実験実習コースに参加
・シンガポール市内ツアー
などを行いました。
マレーシア研修旅行 8/2~8/6
マレーシアのクアラルンプールを訪れ、マラヤ大学の学生や現地のマレー人の方との交流を行いました。またマラヤ大学において英語での研究発表会や化学の実験講義を行いました。クアラルンプールの市内にて国立モスクの見学やチャイナタウン散策を行いました。
姉妹校Ruffles Institutionの受け入れと交流 8/22~27
シンガポールの姉妹校RIから10名の生徒と2人の先生を神戸高校で受け入れました。
・ホームステイの受け入れ
・英語でのポスターセッション
・京都大学、シスメックス株式会社訪問
・サイエンスコンペティション(風に向かって動く車)
・モデルロケットの作成と打ち上げ実験
・神戸港クルージング
などを行いました。
外国人研究者による英語での特別講義 10/17
京都大学から外国人研究者の方を招き、科学英語の授業でcoordination chemistry(配位化学)について英語で講義と実験をして頂きました。
姉妹校チャタム高校(英国)の受け入れと交流 10/26
イギリスの姉妹校、チャタム高校の生徒が来校し、科学英語の授業において交流しました。科学工作を一緒に行いました。
英語でのプレ課題研究ポスター発表 3/5
サイエンス入門の授業で行っているプレ課題研究について、科学英語の授業で英語のポスターを作成し、英語で発表を行いました。他校のALTや生徒が聴衆として参加しました。
2016年度の国際交流活動
2016年度は、以下の国際交流活動を実施しました。
Science Conference in Hyogo 7/16
ポートアイランドにある神戸大学統合研究拠点コンベンションホールにて、兵庫県の高校生による英語による科学の研究発表会を行いました。神戸高校から2年生と3年生が研究発表しました。
シンガポール海外研修 7/29~8/5
姉妹校Ruffles Institution(RI)へ10名の生徒が訪問し、科学を中心とする交流活動を行いました。
・ホームステイ
・姉妹校でのワークショップ(4日間のコース)に参加
・英語での研究発表
・大学の理系研究室訪問(シンガポール国立大学、南洋理工大学)
などを行いました。
マレーシア研修旅行 8/2~8/6
マラヤ大学を訪れ、大学生との交流及び大学で英語での研究発表会を行いました。またクアラルンプールの市内散策や世界遺産マラッカへ日帰り旅行をしました。
姉妹校Ruffles Institutionの受け入れと交流 8/23~28
シンガポールの姉妹校RIから10名の生徒と2人の先生を神戸高校で受け入れました。
・ホームステイの受け入れ
・英語でのポスターセッション
・京都大学、シスメックス株式会社訪問
・サイエンスコンペティション(なわとびタワー)
・モデルロケットの作成と打ち上げ実験
などを行いました。
外国人研究者による英語での特別講義 及び 姉妹校チャタム高校(英国)の受け入れと交流 10/25
横浜の理化学研究所から研究者の方を招き、科学英語の授業でポリマーについて英語で講義と実験をして頂きました。神戸高校に滞在していたイギリスの姉妹校、チャタム高校の生徒も参加し、一緒に聴講し実験を行いました。
英語でのプレ課題研究ポスター発表
サイエンス入門の授業で行っているプレ課題研究について、科学英語の授業で英語のポスターを作成し、英語での発表を行う予定です。
2015年度の国際交流活動
2015年度は、以下の国際交流活動を実施しました。
シンガポール海外研修 8/1~8/7
姉妹校Ruffles Institution(RI)へ10名の生徒が訪問し、科学を中心とする交流活動を行いました。
・ホームステイ
・姉妹校での理科の授業に参加
・英語での研究発表
・大学の理系研究室訪問
などを行いました。
姉妹校Ruffles Institutionの受け入れと交流 8/23~27
シンガポールの姉妹校RIから10名の生徒と2人の先生を神戸高校で受け入れました。
・ホームステイの受け入れ
・英語でのポスターセッション、英語での講義とグループディスカッション
・京都大学、大阪大学の研究室訪問
・サイエンスコンペティション(ピンポンフォール)
・エレクトロニクス工作
・理化学研究所、シスメックス株式会社訪問
などを行いました。
姉妹校チャタム高校(英国)の受け入れと交流 10/30
イギリスの姉妹校、チャタム高校の生徒と、科学英語の授業で理科実験(エッグドロップ)を行い交流しました。
英語でのプレ課題研究ポスター発表 2/16
サイエンス入門の授業で行ったプレ課題研究について、科学英語の授業で英語のポスターを作成し、英語での発表を行いました。
Science Conference in Hyogo 3/14
ポートアイランドにある神戸大学統合研究拠点コンベンションホールにて、兵庫県の高校生が英語による科学の研究発表会を行いました。神戸高校から1年生と2年生が研究を発表しました。
2014年度の国際交流活動
2014年は、以下の国際交流活動を行いました。
シンガポール研修 7/30~8/5
姉妹校Ruffles Institution(RI)へ10名の生徒が訪問、ホームステイし、サイエンス主体に交流しました。
RIの受け入れと交流 8/23~28
RI生徒8名、引率教員1名のホームステイを受け入れました。
自然科学研究会との電子工作での交流、京都大学エネルギー資源研究科見学などサイエンスでの交流を行いました。
姉妹校チャタム高校(英国)受け入れと交流 10/28
科学英語の授業での交流を行いました。
英語でのポスター発表 2/17
「科学英語」の授業でサイエンス入門の授業と連携して実施しました。
2013年度の国際交流活動
2013年度は、以下の国際交流活動を実施しました。
シンガポール研修 7月28日~8月4日
Ruffles Institution (シンガポール)へ6名の生徒が訪問しました。
RIの受け入れと交流 8月24~29日
姉妹校ラッフルズ生徒6名、引率教員1名を受け入れました。
姉妹校チャタム高校(英国)受け入れと交流 10月29日
姉妹校チャタム高校(英国)との交流を行いました。
英語でのポスター発表 2月4日
「科学英語」の授業において、英語でのポスター発表会を行いました。
2012年度の国際交流活動
2012年度の国際交流活動は、次のとおりでした。
英国語学研修
毎年実施しているものです。同窓会、国際交流基金委員会に支えられています。
インドの生徒との交流
2012年度は、従来の内容をさらに充実させて、総合理学科3年の生徒が、インドの生徒と科学交流を行ないました。
実施したプログラムの中で、サイエンスコンペティションについてはNHKの取材があり、Eテレ「すイエんサー」でも放映されました。
シンガポールで実施されるサイエンスキャンプへの参加
総合理学科から希望者4名(2・3年生)が参加しました(6月/1週間)。
このキャンプのポスター発表では、本校生が優秀賞を受賞しました。
右の写真は、帰国後に、サイエンスキャンプの報告会を行なっているところです。
2011年度の国際交流活動
2011度の国際交流活動は
(1)英国姉妹校との交流、
(2)外部講師による講演会、
(3)「21世紀東アジア青少年大交流計画」に基づくインドからの高校生との交流、
がその主たるものでした。
(1)については英国 Chatham Grammar School for Boys(CGSB)との交流で7月に多数の希望者より選考された14名が引率教諭と共に13日間の英国訪問を行いCGSBにて語学研修、学校活動に参加した。10月にはCGSBから11名の生徒が2名の引率教員と共に来校しました。この活動は、毎年行っています。
(2)については米国 Massachusetts Institute of Technology (MIT)のラーソン教授が来校し、専門としている「待ち行列理論」についてSSH特別講義として、講演を実施しました。
(3)については、インド全国から選ばれた21名高校生が2名の引率教員や受け入れ組織の職員とともに来校し、主として1年総合理学科クラスの生徒と討論会や実験実習に参加しました。
これらすべてに共通していることは英語を使っての活動で、特に自分たちが調べた研究内容の発表、英語で語られた内容を理解し質問する、さらに相手の意見を聞きそれに対する自分の意見を述べるという活動です。(1),(3)については2011年度は1年生が中心になった交流で準備していた自分たちの意見は伝えることが出来ても相手の発言を正確に理解することの難しさを実感したと思われます。しかしこのことは、生徒が自分の英語コミュニケーション能力を伸ばさないといけないという強い学習の動機づけになるものと思われます。